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035:人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける 紀貫之

昔の恋人との梅の花の思い出の歌かと思ったら、大間違い。あーら紀さん、お見限りだったじゃないの〜に対するお返しの歌なんである。
何か言われたらささっと歌で返す頭の回転のよさをアピールしてるような詞書。
この詞書って結構不思議。お母さんがラブレター代筆した時の歌とか、旦那がずっと来ないのを恨んで歌ったとかかなりプライベートな事かいてあるんですよ。元から人目に触れていいと思って書いてたのか、メモで書いてたのを皆が書き写しちゃったのか?どっちなんでしょう?
和歌も文学というより、生活の一部でありエンターテイメントであり出世の道具でありとても比重の大きなものだったんでしょうね。
ところで紀貫之さんって、ちょっとイジワル。才気あふれる頭のいいお兄さんって感じです。

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